いよいよ、新のりシーズン到来です。
今年の九州・有明地区は10月10日から海苔の採苗(種付け)を
始める予定でしたが、まさかの台風19号!
で、急遽、この台風の影響で15日からに遅らせることになったようです。
そのため例年になく小潮採描になりました。
なんと、小潮時期の採描は、実に平成4年以来です!!
若い海苔生産漁家には経験のないタイミングでの採描なので、
大きな不安材料です。
しかし、一部の生産者からは、
「台風の後で海の状態は最高ではないか!」との声もあり、
有明海研究所の海況調査でも、水温は21.6℃、海の栄養状態も十分量との発表でした。
とはいえ、
15日以降は、小潮に向かうので、台風時の雨の影響もあって、
海の比重低下が懸念(塩分濃度が下がって種の放出が悪くなる)され、
海苔網の管理はとってもシビアな状況。
例年なら、海苔胞子の放出を促すため、海苔網を水面から上げての干出は、
潮の干満差で自然にできるのですが、今年は人手で行わなければならなかったようです。
しかも、海苔芽の痛みや、芽落ちしないようにやり過ぎは禁物。
スタートから、ドッキドキの海苔生産です。
有明地区の海苔生産者がもつ、高い技術が
これらの懸念材料を吹っ飛ばしてくれることを願うばかり。
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心配は尽きませんでしたが、19日には採描がほぼ終わり、
海苔芽の付は「適性〜やや厚め」と順調だったようです。
ほっとひとまず胸をなでおろしたのでした。
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